多能型・知識労働者とトイカフェ

0から1を作り出す人、あるいは事務職がDXの末に求められるあり方と、トイカフェについて

知識労働者は「特化型」と「多能型」に分けられると思います。

  • 特化型 ・・・ イメージ通りの知識労働者。専門領域に特化した知識を持つ

  • 多能型 ・・・ 様々な分野の知識を横断的に持つ。成果に向けて、知識を組み合わせ働く

トイカフェは「多能型」にぴったりだと思っています。

多能型の知識労働者とは?

圧倒的多数は、多能型です。

一昔前は、ホワイトカラーと呼ばれ、その後はオフィスワーカーと呼ばれたりしました。もしかしたら経理担当、事務職員というイメージがあるかもしれません。

しかし実態は違います。

多能型の知識労働者は、

  • マーケティング

  • ちょっとしたコピーライティング

  • Webデザイン(時には自分でサイトを少し作る)

  • 情報デザイン

  • デザイン思考や、UI、UXデザイン

  • 自動化によるシステム化

など、多種多様な知識を駆使して、成果を出します。時には「特定の知識の部分を、専門家」に補足してもらうことがあるかもしれません。しかし、足りない部分は自ら補うような働き方をするのが「多能型」です。

組織がフラット化し、スリム化するなかで、いわゆるオフィスワーカーは、「多能型の知識労働者として、成果を出す」ことが求められているように見えます。

個人事業主や、ソロプレイヤーは「多能型」を要求される

コロナ禍は、世界の進み方を「スピードアップさせた」側面があります。ゆっくりと、デジタル化の方向に世界は動いていました。これを一気に推し進める圧力を作った側面があります。

多くの人が「リモートワーク」「オンラインミーティグ」「オンライン・イベント」を経験しました。さらに、「オンラインで買い物をして、自宅にものが届く」も体験しました。

その結果、フィリップ・コトラーらが指摘する「マーケティング4.0 - オンラインとオフラインの融合」を求める人が増えました。この傾向は、ずっとあったのですが、一気に進んだように見えます。

地元のあるコーヒーショップは、オンラインとオフラインの融合を顧客から(無言の)要求をされ、変化を開始しました(私たちが、手伝い中です)。

このコーヒーショップは、新型コロナによる緊急事態宣言によって、カフェ営業を停止せざるを得ませんでした。このお店では、豆の焙煎、販売も行っていました。カフェ営業を停止した結果、「豆の購入」が激増しました。

緊急事態宣言が明けた今、利益の7割以上が「豆の購入」になっています。しかも、お客さんがお客さんを紹介し(クチコミ)によって、電話で豆の注文が入ることも増えてきました。

徐々に手が回らない状況になり、「オンラインショップ」を開き、前の注文を受け付けることを決意しました。

しかし、ここで問題が生じます。

コーヒについては、十分な能力があります。しかし、オンラインショップを運営するとなれば、急に別の能力が必要になります。

  • 基礎的なインターネットの仕組み(これがわからないど、ドメイン取得後、どうしていいかわからない9

  • CMSという概念を理解しておくこと(Shopifyを使うにも、メンタルモデルがないと混乱する)

  • 写真を撮影する技能(オンラインショップの商品画像を作る能力)

  • 文章を書く能力(商品説明、魅力を書く必要がある。知識を伝える力が必要)

  • Google Workspace (企業用のメールなどの仕組み)

店舗で豆を販売していた時には、ほとんど意識しなかった能力が必要になります。

しかも、人任せにできない

いまだに、Webサイトを制作代行すると、たったの数ページでも40万円、50万円とします。しかも、文章量は少なく、アクセス解析の設定もされておらず、Googel Search Consoleにも登録されていないのに・・・です。

今や、Webサイトは「必要経費」です。集客に役に立たなくても、「ない」という事実が信頼を損なう可能性があります。そこで、多くの店舗は、長い目で見て、広い視点で見たら「仕方がない経費」として、Webサイトを制作代行します。

オンラインと、オフラインが融合する世界、融合するサービスを選びたいと顧客が願う世界では「Webサイトの重要性は、もっと高まる」ことになります。

上記のカフェの例では、単なるWebサイトではなく、「豆を購入できるオンラインショップ」が必要です。

このカフェの場合、注文を受けてから「焙煎し、梱包して発送する」ことが売りです。豆も高品質なものを多種多様に揃えています。その結果、

40以上の商品(季節で入れ替わる)を扱い、「8段階の焙煎度」を選べるようにして、「100g、200g、300g」のサイズで購入できるようなサイトを作る必要があります。

しかも、「300gで購入するとお得な豆」や「新商品」や「今月のお得商品」や「なくなるまでお得」など、店舗で行っているキャンペーンをオンラインでも実現する必要があります。

なぜなら、「オンライン」と「オフラインん」で、同じものを購入できないと、どちらか一方をお客さんが選ぶようになります。こうなると、相乗効果を得ることができません。

このような状況の中、徐々に「要求が厳しく」なります。

製作代行に頼んだら、150万円・・・

方々から、「オンラインで買いたい」という要望を聞く程度。店側のスキルもおぼつかない。そんな状況では、

  • 小さく初めて、少しずつ育てていきたい

わけです。

ところが、製作代行に相談すると150万円の見積もり。さらに、毎月数万円の管理費用の見積もり。とてもじゃないですが、手が出ません。

多能型の「能力を身につける」必要がある

つまり、カフェを運営する人も、専門知識だけでなく、さまざまな知識を学び、組み合わせていく必要があります。

具体的には、

  • インターネットの基礎

  • Webサイトシステムの作り方

  • Webサイトの情報デザイン

  • オンラインのショッピングシステム

  • メール配信の仕組み

  • 文章の書き方

  • 写真、画像を作る能力

さらには、

  • マーケティング4.0の発想

  • マーケティング・ビュー

  • マーケティング・クエスチョン(顧客を知る方法)

  • ジョブ理論という視点

とにかく、ビジネスを維持し、発展させていくには「多能」である必要があります。

専門特化ではなく、「つまみ食い」を繰り返す

多能のポイントは、

  1. 目標を定める

  2. MVPを定める

  3. 必要なことを「つまみ食い学習」する

です。

例えば、「オンラインで、今月のキャペーンの豆だけで良いので、まずは、販売開始する」などを決めます。

その目標を達成するための「必要最小限の仕組み = MVP(Minimum Value Productの意味)」を考えます。今回の場合なら、Shopifyで作るなどです。

そして、Shopifyサイトを立ち上げるために「最小の知識」をつまみ食いする。ことが大切です。

例えば、「インターネットの仕組み」は、ざっくりで良いはずです。例えば、CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)について学ぶ必要はありません。それよりは「本質」を学ぶべきです。ドメインの全体像、概要がわかればOKです。

それさえわかれば、Shopifyのサポート情報や、サポートに頼って設定ができます。

同様に、Shopify の使い方も、本質を学ぶだけにとどめます。本質さえわかれば、毎日の業務の中で、枝葉を学ぶことができます。

つまり、多能型において重要なことは

  • 多種多様な「本質」をつまみ食い学習

しておくことです。

そして「それらを組み合わせて、成果を生み出す」ことです。それができれば、徐々に専門家に交代していけば、規模が拡大します。

多能型は、ゼロからイチを意味出す仕事

以上のことから、多能型は「ゼロ」から「イチ」を生み出す仕事の部分で、もっとも必要とされるかもしれません。

ゼロからイチを生み出すには、あの手この手試すことになります。ビジネスにブレイクスルーをもたらすには、新しい取り組みが必要で、それは「今までにない、新しい知識の組み合わせ」になります。

しかも、世界はどんどん変わります。新しいものを、次々と生み出すことが必要です。そんな世界では、「多能型」の知識労働者が必須です。

今後、どのような事になるかは予想しても外れるとは思いますが、

  • 多能型 = 社員

  • 特化型 = フリーランス(スポットで)

となりつつあります。専門特化する人は、さまざまな企業で、その能力を発揮することになります。多能型は、特定の企業に所属し、ミッションを達成するための新しい何かを生み出すところに、エネルギーを使うことになるのだと思います。

多能型は、トイカフェが楽しめるはず!

ところで、私たち toiee Lab が運営する「トイカフェ」は、3つのことを大切にしています。

  1. ハウツーではなく、「本質を探求する扉を開ける」学び方を提供する

  2. 様々な分野の「本質」を学べる多種多様なコースを提供する

  3. 一人で学ぶのではなく、コミュニティや、イベントを通じて楽しく学ぶ

まさに、これかの時代に必要な「多能型」のための「学ぶコミュニティ」かもしれません。

興味がありましたら、こちらからどうぞ!

トイカフェの詳細